心を亡くす忙しい者たち

朝起きるのが辛くなってきた季節。
布団の中が、とても気持ちがいいので、二度寝が常習化しているのが、ちょっと気になってしまう。

すっきりと起きるコツは何だろうか?

眠りが浅いというわけでもないので、体調は悪くないが、単に惰眠を貪っているに過ぎないのかもしれない。
世の中は慌ただしく動いているのに、何とも贅沢な悩みである。
もはや悩みと言ってまうのも、おこがましいレベルで恥ずかしい気もする。

さて今日は何をしようか。
無計画に過ごすのも人生の中で少しはあってもいいと思うのは私だけか。

世の中には「忙しい忙しい」といつも言っている人がいるが、まさしく字の如く、そういう人は「心を亡くして」しまっていることが多い。
忙しい自慢は、セルフマネジメント能力の不足では無いのか。

本当に忙しい人は、「忙しい」という時間が惜しいかのように、次々とスケジュールをこなしていくし、たくさん働く。

残業がどうのこうの言うようでは、経営者にはなれないとも言われた。
とある有名なコンサルティング会社の社長は、朝の四時に目覚めて、一時間後には出社の準備をし、迎えの専用車で役員からの報告を聞きながら社長室に向かうという。

まず、働くことに対する意識レベルと覚悟が違う。
働いている者と働かされている者の違いが如実にわかったので、この社長が書いた本を読んでみたい。

恥のかきっぱなし

私の人生、恥のかきっぱなしだったようにも思います。
子供の頃から何をするにも、随分時間のかかる子でした。
それについて、母親から何度も注意されてきましたが、一向にスピーディーにできるようにはならず、いつの間にか諦めた様子でした。

ですから、すぐに忘れてしまうので恥をかくことになるのです。
大事な場面で、一人だけ浮いた服装で登場したこともあります。
タブーとされる装いをしてしまい、ヒンシュクをかってしまったこともありました。
その度に、思いっきり落ち込むのです。
どうして私はスマートにできないんだろうと。
そしてその理由が分かりました。
疑問に思ったり、確信が持てないような時であっても、誰かに訊いて確認するというような行為を私はほとんどしなかったのです。
何とかなるだろうとか大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、後で失敗だったと分かり反省。
この繰り返しだったような気がします。
ではどうして訊かないのかというと、面倒くさいわけではないのです。
ただ、何となく質問してしまうことが申し訳ないような気がしてしまうのです。
今電話したりしたら、きっと迷惑だろう忙しいだろうと思ってしまい、それができませんでした。
訊かれることもありますし、それについては特別嫌な気持ちはしません。
でも、こちらから同じことがなかなかできないでいます。
とは言え、人様に訊いて解決できるようなことはそろそろ全部終わったように思います。
付き合いの事も学校の事も冠婚葬祭のことも、一通りは恥をかきながらでも理解できました。
後は、自分が自分で調べたり勉強するしか方法が無さそうな気もしています。

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